ふーわん
ふーわんは、家族で使えるお椀です。
汁椀は、直接口をつけて飲んだり、お箸を使い汁の具を食べます。ふーわんの形は片手で持ち上げても両手で包んで持ち上げても、手のひらや指で支えやすい下膨れのフォルムをしています。高台は安定感のある広めのサイズで高台の底は指あたりの良い滑らかなカーブの形状をしています。
お茶碗のくーわんとセットでお使いいただけるお椀として、プロダクトデザイナー吉田守孝さんによりデザインされました。くーわんの考え方を踏襲しふーわんは作られました。[くーわんのつくり手のことば]。
ふーわんは大中小の３サイズあります。長くお使いいただけるよう汁椀としてだけでなく、小鉢としてもお使いいただけるようなフォルムです。
小サイズはこども用お椀、または小鉢としても。
中サイズはこどもからおとなの女性に。中鉢にもなります。
大は、おとな用または汁気のある麺類をちょっと食べる時に丁度良いサイズです。
製作は、漆器の産地石川県の山中の挽物作家、中嶋武仁さん。高い技術を持った作り手です。
みずめという材を使用しています。拭き漆という技法で漆を木地にしっかり染み込ませ余分な漆を拭き取って乾燥させることを数回繰り返す塗り方で仕上げています。くーわんとの対比がきれいな朱色を用いています。お椀の側面、内側に波うつような帯状のラインが入るのは木取りの向きによるもので、漆が染み込みやすい部分と染み込みにくい部分の差があるからです。天然木ならではの模様としてお楽しみいただければと思います。
